こんにちは。たび男(@tabio1122)です。
総合旅行業務取扱管理者の資格は旅行業に身を置く人、これから志そうとする人にとって一度は取得を考える国家資格です。
かくいう僕も今年の4月から旅行業界に身を置くひとりです。
結論から書きますが、総合旅行業務取扱管理者試験に全科目合格することができました。
予備校には通わずにしかも独学で!
ちなみに勉強を始めた頃は、『のぞみ?こだま?どっちが早いの? JAL、ANA?うんうん、もちろん知ってる。CDG?何それ?』レベルでした。
恐らくですが、この記事を読んでくれている人は『総合旅行業務取扱管理者 独学』とかで検索して辿り着いた人が多いと思います。
ですので、実際にどんな勉強方法を実践したかとか、いつどれくらいの点数がとれていたのかについて詳しく書いていきたいと思います。
目次
50日間の猛勉強で初受験でも合格できる
今年の試験日は10月8日の日曜日でした。僕が猛勉強を開始したのは、お盆過ぎたあたりから。
さっきから猛勉強、猛勉強と繰り返していますが、大学受験のときのように毎日10時間とかそんなレベルではないのでご安心を。
平日はフルタイムで働いていますし、土日は結婚式に参加したり、二泊三日の旅行にも行ったり、、、
でも、空き時間を見つけては単語帳を見たり、テキストを読んだり、意識して勉強時間を確保していました。
『選択と集中』この言葉がモチベーション
最初に断っておきますが、僕自身はそんなできた人間ではないです。
すぐに楽をしたがりますし、もっと余裕を持って勉強を開始してるつもりでした。
実際にテキストを購入したのは6月24日。
だけども、お尻に火がつくまでに2ヶ月かかっています。
じゃあどうやって自分の尻に火をつけたか。
それは、『選択と集中』っていう言葉。
この言葉、すごく好きです。大好きです。
あなたもご存知のように総合旅行業務取扱管理者の試験は年に一度しかありません。
仮にこの資格取得にかかる勉強時間を100時間としましょう。
だけども80時間しか勉強せずに不合格になった場合、翌年の勉強時間は20時間だけで良いと思いますか?
僕は20時間では足らず、30時間、40時間、もしかしたら50時間くらいは必要になると思ってます。
あなたも経験があると思います。
時間が経ってしまうことで昔は分かっていたのにもう一度同じ箇所を勉強し直す経験が。
この超過した時間、はっきり言って無駄ですよね。
それに1年でも早く資格を取ることに悪いことはないですからね。
僕はこの夏、時間という大切な資源を試験勉強に集中して投下していました。
ってことです。
ちょっと本題から逸れてしまいましたが、「僕はこんな考えで勉強してたよーー」ってことをお話ししました。
では、そろそろ本題に移りましょう!
勉強方法は王道。テキストと過去問だけ。
僕が使ったテキストは上記画像の2つだけ
勉強方法はいたってシンプル。王道。
テキスト読んで過去問解くだけ。本当にこれだけ。
1.テキストをざっと読む
↓
2.テキストを1.の時よりちょっと詳しく読む
↓
3.テキストを2.のときよりもう少し詳しく読む
↓
4.過去問題を解く
↓
5.過去問題を繰り返し解く
↓
合格!!!
たったこれだけです。
資格専門学校にも通っていませんし全て独学でここまで十分到達できます。
ではでは、ちょっとずつ分解して書いていきますか。
1.テキストをざっと読む
まずは、テキストをざっと読みました。
ただ、この期間が一番キツかった。。
全く読み進めることができなかった。
たぶんこのフェーズだけで10日くらい費やしてる。
だって何のことを言ってるか全く分からない。
まるで外国語のテキストを読んでるよう。
この期間の目的は、こんな単語や言葉があるんだなーって思うくらいで十分です。
2.テキストを1.の時よりちょっと詳しく読む
全体をざっと読んだら、次はもう少し詳しく読んでいきました。
僕が使ってたテキストには章末に過去問が載ってたので、少しずつ解いていくこともしました。
多分、正答率は2割くらいだったと思います。
こんなもんです。
これくらいで十分です。
だけど、ここまでで絶対にやっちゃいけないことがあります。
それは、
『テキストに線を引いたりマークすること』
です。
あなたも学校の勉強で経験ないですか?
大事なところに線を引いて“分かった”つもりになっていたけど、実際にテストになると全く解けないことが。
“分かった”と“理解する”は別物です。
この時点での知識レベルで“分かった”つもりになることは非常に危険です。
自分を過信し過ぎて、この後の勉強の進捗に遅れが出ます。
それに本当に大事な箇所は、テキスト内に『重要項目』みたいな感じで書いてくれてますから。
もう少し知識が深まってきたら線を引いたり、書き込んだりしたりしても良いと思います。ただ、僕は最後まで何も書き込みませんでした(まぁ試験後にメルカリで高く売ろうと思っていたということもありますが)。
読む順番は、別に1章からじゃなくても構いません。
僕は日本地理、世界地理が好きだったので疲れた時にはその部分を読んでました。
このフェーズは7〜10日間くらいだったでしょうか。
3.テキストを2.のときよりもう少し詳しく読む
ここまで来ると色んなことを覚えてきてるので少しずつ楽しくなってくると思います。
章末の問題も4割くらいは正解できるようになりました。
3章と4章を除いては!!
僕自身もこの頃には、どの章が比較的簡単か難しいか見分けられるようになってきました。
比較的簡単なのは、1章の旅行業法と2章の約款。
だけど3章の国内旅行実務と4章の海外旅行実務は激ムズです!
国内旅行実務と海外旅行実務は、章末の問題も全然解けないし、最初から問題を解こうとせずに解説を読んでました。
国内旅行実務と海外旅行実務は計算問題が多いですが、計算問題は“分かった”つもりになりやすい典型ですよね。
学生時代の数学を思い出しました。。
ですので、計算問題はたくさん解くことにシフトするように決めました。
この段階であまり解けなくても問題ありません。
本気で勉強を始めてこの時点で1ヶ月くらいが経過しましたが、
ここまでにテキストは大体4〜5回くらいは通しで読んでました。
過去問を解いた後は、問題の解説とテキストを熟読
4.過去問題を解く
この時点で9月になっていました。
さぁここからいよいよ過去問を解いていきます。
『過去問よ、かかってこい!!!!』
この頃の僕はだいぶ自信がついてきた頃でした。
本気で受かるんじゃないかともこの頃は思ってましたし。
だってテキストに書いてあることも分かるようになっているし章末の問題もだんだん解けるようになってきてましたからね。
だけども、その根拠のない自信はすぐさまバキバキにへし折られました。。
全く解けない。。
数学の教科書の解答例を読んで満足していた頃の僕そのものでした。
“分かった”だけであって“理解した”わけではなかったんです。
『ヤバい!!!試験日まで1ヶ月しかない!!』
この頃の率直な感想です。
尻に着いた火は何倍もの火力になっておりました。
これは今回の反省ではあるんですけど、もう少し早くに一度過去問を解いてみるべきでしたね。
絶望していてもしょうがないので、どうやってここから合格まで登り詰めたかというと、
過去問を解いた後は、過去問の解説を熟読。
熟読しても意味が分からない場合、その箇所のテキストを読む。
をひたすら繰り返しました。
解説は不正解した問題だけでなく、“たまたま”正解した問題の解説も読んでました。
この試験は選択方式なので“たまたま”正解することも往々にしてあります。
本当に自信を持って正解できた問題以外は解説をしっかりと読みました。
解く時間は特に気にしなくて良いです。
そこまでスピードが問われる試験でもありませんので。
合格できる人は、本番では時間が余ります。
通勤しながら単語帳、ラーメン食べながら単語帳
海外旅行実務を解き始めた頃は、まさに壊滅的でした。
200点満点中60~70点くらい。
当然、ヤマカンで正解”してしまった”問題も多いので、相当ひどい状態でした。
特に、都市コードとか空港コードに関しては知識がほぼゼロの状態。
でも、この分野は暗記さえしてしまえば、点数が計算できる箇所でもありました。
そこで上の画像のような単語帳を作成し、通勤途中や昼飯でラーメン食べているときなど暇さえあれば単語帳を見るようにしました。
スキマ時間を有効活用することで10日間で大体のことは覚えてたかな?
人間やればできると肌で実感。
これだけで難関の海外旅行実務で10点が確保できます。
ひたすら過去問
5.過去問題を繰り返し解く
あとはひたすら過去問を解いて、解いて、解きまくりました。試験日は二週間後に迫ってます。
直近5年分の過去問を5周しました。
最後の方は解答を覚えちゃうくらい。
でも、この頃は超楽しかった!
点数が面白いように上がっていくし、おれ天才?って思うくらいでした!
やっぱり自分がやってきたことが成果として目に見えると嬉しいですねー
旅行業法と約款はまず合格点を安定して取れるようになってました。
試験日まで後二週間くらいのときです。
ただ、国内旅行実務と海外旅行実務は45パーセントあたりをウロウロ。
試験日がすぐそこまで迫っていましたけど、不思議と不安な気持ちはありませんでした。
なぜなら、今解けてない問題が残り日数の勉強で対応できると思ったから。
そう思うと、旅行業法と約款は早めに合格点の目処がたったというのも大きかったと思います。
国内観光地理と海外観光地理を捨てる
満点でも合格、6割でも合格。
ここ勘違いしてる人は多いと思います。
100点取ろうが、60点だろうが同じ合格です。
試験点数によってその後の待遇が変わることもありません。
ということで、旅行業法と約款はある程度の目処がついたのであとは難関の国内旅行実務と海外旅行実務に集中!
国内旅行実務と海外旅行実務もまずは計算問題を8割くらいの正答率に到達するまで重点的に勉強。
そしてその後、その周辺知識の習得。
国内も海外も観光地理は捨てました!
最後の1ヶ月は全く勉強してません。
だって、出題範囲が広すぎて勉強効率が悪すぎる。
とはいえ、選択方式のこの試験ならヤマカンでも何点かは拾える。
得点が見込みやすい計算問題等に時間を割きました。
地理が出来なくても合格できる
どの分野で何点取るかという戦略を立てることが必要です。
僕の場合、国内旅行実務は以下のような得点配分を考えてました。
観光地理は4割取れれば十分て考え。
・観光問題:16/40点
・航空問題:10/15点
・JR等の問題 :35/45点
対して、海外旅行実務は以下のよう。
・国際航空運賃:30/40点
・出入国関連法令:30/40点
・出入国手続実務と旅行業務実務:30/40点
・海外観光地理:10/40点
・語学(英語):30/40点
観光地理は10点で十分。
何ならそれ以外の4分野で120点取ろうと考えていたくらい。
この戦略が間違いなく合格への最短ルートです。
2017年は過去最高レベルの難易度の試験
今年受験した人なら分かると思いますが、今年の試験はかなり難しかった!!
実際に合格率も毎年二桁%ですが、今年はなんと8.8%。
でも、初受験でしかも独学で合格できました。
やっていることはいたってシンプルです。
テキスト読んで、過去問を解くのみ。
これだけで十分です。
では、今回はここまでにしたいと思います。