猛勉強期間は50日!独学で総合旅行業務取扱管理者に合格した話

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総合旅行業務取扱管理者の国家資格は旅行業に携わる人やこれから志そうとする人にとって一度は取得を考える国家資格です。

 

結論から書きますが、予備校や通信講座を使わずに50日間の独学で総合旅行業務取扱管理者試験に一発で全科目合格することができました。

この記事を読んでくれている人は『総合旅行業務取扱管理者 独学』とかで検索して辿り着いた人が多いと思います。

ですので、実際にどんな勉強方法だったかを詳しく書いていきたいと思います。

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使用した問題集は2冊だけ。約6,000円の投資で十分。

必要な問題集は2冊で十分です。2冊揃えてもたった6,000円しかかかりません。

以下の2冊は僕が実際に使ったものです。
・国内・総合旅行業務取扱管理者 速習レッスン(ユーキャン)
・総合旅行業務取扱管理者 過去問題集(TAC出版)

たった6,000円の投資で総合旅行業務取扱管理者の国家資格を得るチャンスがあります。

これらの問題集はメルカリを見てると過去のものが安く販売されていますが、法令改正等を考慮して最新の問題集を手にしておくことが大事です。

ここで数千円・数百円をケチる必要はありません。

 

「たった2冊で大丈夫なの?」

と思うかもしれませんが様々な問題集を買ってどれも中途半端になるより数冊の問題集をやりこむことのほうが実力がつきます。

書店に行って問題集を探していると目移りしてしまいそうですが、何度も繰り返しますが上述の2冊で合格できます。

戦略を立てよう。満点でも6割でも合格は合格。

総合旅行業務取扱管理者の試験科目は以下の4つです。

① 旅行業法令(100点満点)
② 約款(100点満点)
③ 国内旅行実務(100点満点)
④ 海外旅行実務(200点満点)

合格するためには各科目で6割以上とることです。

たとえ、旅行業法令で満点取ろうが国内旅行実務で59点取ってしまえば不合格です。

反対に全科目6割ちょうどでも合格です。

試験点数によってその後の待遇が変わることもありません。

 

そこで大事なのは戦略を立てることです。

限られた時間の中でどうやって合格を勝ち取るか。

では、次に僕がおすすめする戦略をお伝えします。

旅行業法令と約款は勉強時間に比例して得点UP

先ほどもお伝えしましたが試験科目は以下の4科目です。

① 旅行業法令(100点満点)
② 約款(100点満点)
③ 国内旅行実務(100点満点)
④ 海外旅行実務(200点満点)

旅行業法令と約款は相対的に難易度は低く勉強した分だけ点数が上がっていきます。

一方、国内旅行実務と海外旅行実務は難易度が高く、不合格になる人の大半はこの科目で合格点に達してないと思います。

旅行業法令と約款については後述する勉強方法を実践していけば合格点に到達することは十分に可能です。

観光問題・観光地理は捨てよう

問題は国内旅行実務と海外旅行実務です。

限られた時間の中で如何に点数をとっていくかが重要になります。

以下は各科目の中でどの分野で点数を取っていくかを実際に決めたものです。

国内旅行実務

  • 観光問題:16/40点
  • 航空問題:10/15点
  • JR等の問題:35/45点
  • 合計:61/100点

海外旅行実務

  • 国際航空運賃:30/40点
  • 出入国関連法令:30/40点
  • 出入国手続実務と旅行業務実務:30/40点
  • 海外観光地理:10/40点
  • 語学(英語):30/40点
  • 合計:130/200点

国内旅行実務の観光問題は4割、海外旅行実務の観光地理に至っては2割5分とれれば良いと考えていました。

4割とることすら難しそうに見えますがこの試験は選択方式です、つまり、適当にマークしても何点かは拾えます。

出題範囲が広すぎて勉強効率が悪すぎる分野に時間を割くのではなく、得点が見込みやすい計算問題に時間を割くことが重要です。

国内旅行実務と海外旅行実務もまずは計算問題を8割くらいの正答率に到達するまで重点的に勉強します。
そしてその後にその周辺知識の習得です。

観光問題・観光地理に関しては残りの1ヶ月は全く勉強してません。
今回は50日間の勉強期間でしたので半分以上は地理系の問題はやらなかったことになります。

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勉強方法は王道。問題集と過去問だけ。

それでは実際の勉強方法をお伝えします。

といっても特別なことは全くありません。

いたってシンプル。王道です。
問題集読んで過去問解くだけ。本当にこれだけ。

1.問題集をざっと読む

2.問題集を1.の時よりちょっと詳しく読む

3.問題集を2.のときよりもう少し詳しく読む

4.過去問題を解く

5.過去問題を繰り返し解く

合格!!!

たったこれだけです。

資格専門学校にも通っていませんし全て独学でここまで十分到達できます。

ではでは、ちょっとずつ分解して書いていきます。

1.問題集をざっと読む

まずは問題集をざっと読みました。

ただ、この期間が一番キツいです。
問題集に書いていることを全く理解できず読み進めることができませんでした。
まるで外国語の本を読んでいるような感覚でした。

たぶんこのフェーズだけで10日くらい費やしてしまいましたが、ここはもっと気持ちを楽にして取り組むほうが良いです。

この期間の目的は、こんな単語や言葉があるんだなーって思うくらいで十分です。

2.問題集を1.の時よりちょっと詳しく読む

全体をざっと読んだら、次はもう少し詳しく読んでいきます。
今回使う問題集には章末に過去問が載っていますので、少しずつ解いていくこともしました。

章末問題の正答率は2割くらいだったと思います。
こんなもんです。
これくらいで十分です。

だけど、ここまでで絶対にやっちゃいけないことがあります。
それは、

『問題集に線を引いたりマークすること』

です。

あなたも学校の勉強で経験ないですか?
線を引いて“分かった”つもりになっていたけど、実際にテストになると全く解けないことが。
“分かった”と“理解する”は別物です。

この時点での知識レベルで“分かった”つもりになることは非常に危険です。
自分を過信し過ぎてこの後の勉強の進捗に遅れが出ます。
それに本当に大事な箇所は、問題集内に『重要項目』みたいな感じで書いてくれてますから。

もう少し知識が深まってきたら線を引いたり、書き込んだりしたりしても良いと思います。ただ、僕は最後まで何も書き込みませんでした。

読む順番は、別に1章からじゃなくても構いません。
僕は日本地理、世界地理が好きだったので疲れた時にはその部分を読んでました。

このフェーズは7〜10日間くらいだったでしょうか。

3.問題集を2.のときよりもう少し詳しく読む

ここまで来ると色んなことを覚えてきてるので少しずつ楽しくなってくると思います。
章末の問題も4割くらいは正解できるようになりました。

3章と4章を除いては!!

僕自身もこの頃には、どの章が比較的簡単か難しいか見分けられるようになってきました。

比較的簡単なのは、1章の旅行業法と2章の約款。

だけど3章の国内旅行実務と4章の海外旅行実務は激ムズです!
国内旅行実務と海外旅行実務は、章末の問題も全然解けないし、最初から問題を解こうとせずに解説を読んでました。

国内旅行実務と海外旅行実務は計算問題が多いですが、計算問題は“分かった”つもりになりやすい典型ですよね。
学生時代の数学を思い出しました。。
ですので、計算問題はたくさん解くことにシフトするように決めました。
この段階であまり解けなくても問題ありません。

本気で勉強を始めてこの時点で1ヶ月くらいが経過しましたが、
ここまでに問題集は大体4〜5回くらいは通しで読んでました。

過去問を解いた後は、問題の解説と問題集を熟読

4.過去問題を解く

この時点で9月になっていました。
さぁここからいよいよ過去問を解いていきます。

『過去問よ、かかってこい!!!!』

この頃の僕はだいぶ自信がついてきた頃でした。
本気で受かるんじゃないかともこの頃は思ってましたし。
だって問題集に書いてあることも分かるようになっているし章末の問題もだんだん解けるようになってきてましたからね。

だけども、その根拠のない自信はすぐさまバキバキにへし折られました。。

全く解けない。。

数学の教科書の解答例を読んで満足していた頃の僕そのものでした。
“分かった”だけであって“理解した”わけではなかったんです。

『ヤバい!!!試験日まで1ヶ月しかない!!』

この頃の率直な感想です。

これは今回の反省ではあるんですけど、もう少し早くに一度過去問を解いてみるべきでしたね。
絶望していてもしょうがないので、どうやってここから合格まで登り詰めたかというと、

過去問を解いた後は、過去問の解説を熟読。
熟読しても意味が分からない場合、その箇所の問題集を読む。

をひたすら繰り返しました。

解説は不正解した問題だけでなく、“たまたま”正解した問題の解説も読んでました。
この試験は選択方式なので“たまたま”正解することも往々にしてあります。
本当に自信を持って正解できた問題以外は解説をしっかりと読みました。

解く時間は特に気にしなくて良いです。
そこまでスピードが問われる試験でもありませんので。

合格できる人は、本番では時間が余ります

通勤しながら単語帳、ラーメン食べながら単語帳

海外旅行実務を解き始めた頃は、まさに壊滅的でした。
200点満点中60~70点くらい。
当然、ヤマカンで正解”してしまった”問題も多いので、相当ひどい状態でした。

特に、都市コードとか空港コードに関しては知識がほぼゼロの状態。
でも、この分野は暗記さえしてしまえば、点数が計算できる箇所でもありました。
そこで上の画像のような単語帳を作成し、通勤途中や昼飯でラーメン食べているときなど暇さえあれば単語帳を見るようにしました。

スキマ時間を有効活用することで10日間で大体のことは覚えてたかな?
人間やればできると肌で実感。

これだけで難関の海外旅行実務で10点が確保できます。

ひたすら過去問

5.過去問題を繰り返し解く

あとはひたすら過去問を解いて、解いて、解きまくりました。試験日は二週間後に迫ってます。
直近5年分の過去問を5周しました。
最後の方は解答を覚えちゃうくらい。

でも、この頃は超楽しかった!
点数が面白いように上がっていくし、おれ天才?って思うくらいでした!
やっぱり自分がやってきたことが成果として目に見えると嬉しいですね。

旅行業法と約款はまず合格点を安定して取れるようになってました。
試験日まで後二週間くらいのときです。

ただ、国内旅行実務と海外旅行実務は45パーセントあたりをウロウロ。
試験日がすぐそこまで迫っていましたけど、不思議と不安な気持ちはありませんでした。

なぜなら、今解けてない問題が残り日数の勉強で対応できると思ったから。
そう思うと、旅行業法と約款は早めに合格点の目処がたったというのも大きかったと思います。

一発合格を目指そう。時間は有限である。

最後に自分の勉強のモチベーションの話を一つ。

受験を決意し問題集・過去問を購入したのは6月24日でした。
だけども、しっかりと勉強に取り組み始めたのはお盆過ぎでした。

エンジンがかかるまで2か月もかかってしまいました。

ご存知のように総合旅行業務取扱管理者の試験は年に一度しかありません。

夏のうだる暑さの中、試験勉強を2年かけてじっくりとやっても良いかなと思ったこともありました。

仮にこの資格取得にかかる勉強時間を100時間としましょう。

だけども80時間しか勉強せずに不合格になった場合、翌年の勉強時間は20時間だけで良いと思いますか?

僕は20時間では足らず、30時間、40時間、もしかしたら50時間くらいは必要になると思ってます。

あなたも経験がありませんか。
時間が経ってしまうことで昔は分かっていたのにもう一度同じ箇所を勉強し直す経験が。

この重複した時間が僕にとって非常に無駄に思えました。

時間は皆に平等に与えられてます。

だったら少しでも有効に活用したいですよね。

僕はこの夏、時間という大切な資源を試験勉強に集中して投下しました。

本題から逸れてしまいましたが、「僕はこんな考えで勉強してたよ」ってことをお話ししました。

2017年は過去最高レベルの難易度の試験

僕が受験した2017年度の試験は難易度が高かったです。
合格率は毎年10%以上ありますが今年はなんと8.8%でした。

それでも、初受験でしかも独学で合格できました。
やっていることはいたってシンプルです。
問題集読んで、過去問を解くのみ。
これだけで十分です。

では、今回はここまでにしたいと思います。

コメント

  1. ねこ より:

    猛勉強期間たった50日間!独学で国家資格に合格できるなんて凄い!!!
    しかも働きながら、旅行もしながら・・・
    たび男さんは時間とお金の使い方に無駄が無いですよね。あとは集中力がものすごくあるんですよね。羨ましい〜私はいつでも頭の中も目もキョロキョロしています(笑)

    目標が明確で、行動し、結果が出せる・・・
    イメージトレーニングとかもされたんでしょうか?
    このブログを読み、成功方法で多くの方が試験に合格できたら、たび男さんも嬉しいですね。

    • たび男 より:

      ねこさん、コメントありがとうございます。

      お褒めの言葉をいただきありがとうございます。

      お金は上手く使えているように感じていますが、時間に関してはまだまだです。
      寝る前に『今日のこの時間は無駄だったなー』って考えることが多々あります。

      通勤時間も勿体ないなと思っていたので、最近会社の近くに引っ越しました。
      そしたら通勤時間が今までの半分以下になりました。

      でも、会社の近くとなると家賃が非常に高い!!
      会社から何分以内なら家賃補助出すよとか欲しいものです、切実に。

      イメージトレーニングはしてないです。
      そのかわりにアウトプットが大事だと思っていましたので可能な限り、問題を解くようにしてました。

      そうですね。
      この投稿がだれかの補助になればこれ以上嬉しいことはないですね!

  2. ねこ より:

    えっ?えっ?えーーー
    通勤の為に引っ越し???
    問題をとく???
    今まで何処に住んでいて、今何処に住み、職場が何処???か分かりませが、そんなに、時間もお金もキツキツにしないで、ゆっくり暮らしてくださいね〜
    たび男さん、真面目ですからね。
    肩の力抜いてください!!!
    寝る前に時間の無駄なんて考えないでください。全てオッケーです!

    因みに、私はずうーーーっと山手線生活で生きていますが、時間の無駄だらけ(笑)
    そんな馬鹿もいますよ。

  3. Erika より:

    今年の3月に人材会社を辞めた観光学部19年卒の女子です。たび男さんのブログを拝見し、資格勉強の勇気が出ました。自分が何をしたいのかがまだ明確でなくモヤモヤした状態が続いていましたが、やはり私は旅行と旅先で人と交流するという事が大好き、ということが最近わかってきました。旅行業界で就職することは確実ではないですが、こちらの資格を持っていることで未来が開けますし、今からでスタートは少し遅いですが、勉強を頑張ろうと思います。
    ありがとうございます!

    • たび男 より:

      Erikaさん、コメントありがとうございます。
      決して簡単に取得できる資格ではありませんが、合格した時は本当に嬉しいですよ!!
      今からでも十分間に合います。
      頑張ってください。

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