どの企業にエントリーしようか悩んでる就活生、または現在勤めながらも転職しようと悩んでる人、こんにちは。たび男(@tabio1122)です。
僕は、現在50人程度の中小企業で働いていますが、これまでに東証一部上場の大企業、15人しかいない中小企業の両方で働いた経験があります。
働いてみて気付いた大企業・中小企業それぞれのメリットとデメリットをあなたに全部お伝えできたらと思います。
まずは大企業のメリットから
メリットその1.ブランドになる
僕は大学を卒業してからまずは、東証一部上場の誰でも知ってる企業に入社しました。
就活シーズンの大学での会話は、もっぱら内定話で持ちきりです。
「どこから内定もらった?」
「おれは○○から内定もらったわー」
「おぉーすげーあの大企業から?流石だな!」
ホント、今思うと超恥ずかしい話なんですけど、自分は何者でもないのに大手企業から内定を貰ったというだけで、自分のレベルがあがったと本気で勘違いしていました。あぁ恥ずかしい。
僕のように自分の力を過信しすぎるのは良くないですが、でも確実に周りからの目は変わりました。
ちゃんとしてるように見られるというか、一定の評価をしてもらえてる感じはありました。
あと、僕は入社後、すぐに辞めちゃったのですが、大企業に勤めてる人と中小企業に勤めてる人を比べると圧倒的に大企業に勤めてる人のほうが結婚が早かったり、既婚率が高いです。
やはり、大企業=安定という構図はまだ根強いので女性からの人気もあるのではと思います。
これら以外にも大企業のブランド力を感じるときがありました。
それは転職時です。
僕はこの大企業を辞めた後に転職エージェントを使って転職をしたのですが、
その担当の方との面談時に言われたのが、
「●●さんは新卒でこの会社に入社されてるのですね」
「はい。それがどうかしましたか?」
「いや、この規模の会社に入っているのなら、●●さんの年齢も加味すると次も所謂、大企業にも行ける可能性もあるし、少し小さい規模の会社にも行けると思いますよ。」
「これがもし新卒入社時に中小企業だったらどうなんですか?」
「んー、一概には言えないけど大企業へ転職できる可能性が下がりますね。」
これまで、何十、何百人もの転職者を見てきた人が言うのだからある程度真実なんだろう。
こういったメリットは大企業にはあると思います。
メリットその2.安定している
やはりなんだかんだ安定しています。
福利厚生も充実していますし、有給も取れと言われるくらいです。
昨今、ワークライフバランスという言葉が流行っていますが、仕事と私生活を両立させる環境は整っています。
休日に旅行へ行くとなっても福利厚生のメニューでホテルの宿泊代が半額くらいになることもありました。
僕は新卒で大企業に入ったので、当時はこのありがたみは感じられていなくて、辞めてからそのありがたさが分かりましたね。
メリットその3.給料が良い
給料はやはり中小企業より大企業のほうが良いです。
もちろん基本給も良いのですが、何と言っても残業代がちゃんと出るのとボーナスが半期ごとにしっかり出るということが大きいです。
この残業代とボーナスで年収で100万くらいは違ってくるのではないでしょうか。
お金が全てとは思いませんが、お金があると可能性が広がりますので、貰えるのなら貰っておくべきです。
大企業のデメリットとは?
デメリットその1.勤務地を自分で決められない
大企業には全国津々浦々はたまた海外など至るところに勤務地があります。
総合職であれば、辞令一つで決められた勤務地に行かないといけません。
僕も東京に本社がある大企業に新卒で入社しましたが、最初の勤務地はなんと北海道!!
北海道というと、「札幌近いから良いじゃ~ん」とよく言われましたが、「北海道=札幌」っていう発想やめろーと何度も言い返しましたね。
なんと僕の勤務地は札幌から車で7時間!!天気が良い日には、北方領土が見えるようなとこで働いていました。
ホントにそこは凄いとこでしたよ。牛の数が人口よりも数倍も多いし、マック行きたくても20キロ離れてるし(20キロというと新宿-川崎駅間くらい)、びっくりドンキーのハンバーグが食べたいと思ったら車で1時間半走らないと食べれなかったし。
都会のありがたさを感じた1年でしたね。
そんな土地に4~5年はいないとダメで、転勤したとしても同じような環境のところに行くというのが濃厚と言われていたので1年で見切りをつけて辞めました。
このように大企業は自分の働きたい場所を選べません。
どこでも対応できるよ~という人にはデメリットにはなりませんが、大半の人には勤務地は重要課題ではないでしょうか。
デメリットその2.頑張っても頑張らなくても評価に大差はない
大企業あるあるだと思いますが、頑張っても頑張らなくても対して評価は変わりません。
逆に言うと、仕事をこなすだけでもそこそこの給料はもらえます。
ある程度自分に自信がある人やバリバリやっていきたいという人は少々物足りなく感じると思います。
大企業でひとりが頑張っても会社の売上が大きく変わるわけではありませんからね。
僕も1年目の評価面談時に言われたのは、「1年目はみんな同じ評価だから」と。そもそも評価しようとする風土すらない。
まぁこれは僕がいた会社だけかも知れませんが、他にもそういった会社はあると思います。
デメリットその3.潰しがきかない人間になる可能性が高い
これは結構僕自身が恐れていたことです。
というのも大企業というものは、仕事が細分化されているためそれぞれの職に対する専門性が非常に高いです。
その分野のエキスパートになれば色んな道があると思いますが、あくまで一握りです。その一握り以外は、正直にいうと“代わりなら誰でもいる”存在です。
ここであなたも想像してみてください。
家庭を持った時に突然リストラされたら?
あなたには家族を養っていく力はありますか?
その点も見据えて職を選ぶべきだと僕は思っています。
デメリットその4.ポストが空かない
日本は少子高齢化の時代です。
僕も大企業にいた時に実感しましたが、役職に就く人の年齢も高齢化しています。
つまり、どういうことかというと平社員の期間が長くなるということです。
給料には、残業代やボーナス代も重要ですが、同じく役職手当の与える影響も大きいです。
そうすると自ずと給料の伸びも鈍化していきます。
ですので企業研究するときには、その会社の社員の平均年齢も確認する必要があります。
デメリットがメリットより1つ多くなりましたが、僕は決して大企業をdisってるわけではないです。
メリットとデメリットを十分に理解した上で、決めていただけたらと思います。
就職、転職というのは人生において一大イベントですからね!
では次に中小企業のメリット・デメリットを書いていきます。
中小企業のメリットは?
メリットその.1自分のやりたいことができる
中小企業となるとこの会社は何をやっているのかと明確になっていますので、自分のやりたいことがある場合は特にオススメです。
大企業となると大体自分の要望は通りません。僕も商品開発がしたいと大企業に入社しましたが、全く違う部署に配属されましたし、その部署は商品開発部に繋がるような立ち位置でもありませんでした。
中小企業の場合、こういったミスマッチは限りなく減ります。
また、入社後も自分がしたい企画等がある場合、上手くプレゼンすれば仕事としてやらせてもらえる可能性が中小企業にはありますが、大企業にはなかなかそういったチャンスは少ないでしょう。
メリットその.2転勤が少ない
中小企業は当然、大企業に比べて働く場所を絞りやすいです。
勤務地も本社だけということもありますし、営業所も片手で数えられる程度だと思います。
僕は、大企業で痛い思いをしたこともあり、勤務地は転職先を選ぶ上で重要視しました。もう絶対的に東京が良かったのでそれも転職エージェントに伝えましたね。
特に新卒での就職活動中には勤務地を軽視している人が多かった印象ですね。
企業名や給料を気にしている人は多くても、どの土地で自分が過ごすかということも大事だと思います。
メリットその.3様々なスキルが身につく
中小企業では本当に色んな職種を経験することができます。
もう職種なんてあってないようなものです。
僕がかつていた15人程度のHP制作会社では、営業やプログラミング、制作管理や見積書を作成したり請求書を発行したりなど。
本当に色んな勉強ができますし、間違いなく個人としてのスキルはアップします。
こういった経験は自分の大きな財産になっていますね。
メリットその.4企業名ではなく個人を信頼してもらえる
本ブログ名にもなっていますが、僕は以前、15人程度の小さなHP制作会社でwebディレクターとして働いていました。
webディレクターの仕事については、いつかまた書きたいと思いますが、仕事の一つとして営業に行ったり見積書を作成したりしてました(こうなるとwebプロデューサーと言ったほうが良いのかなー?)
その営業先でお客さんに言われたことが本当に嬉しくて、その時は泣きそうになった言葉が、
「●●さんが担当だから契約したんだよ」
って。
これは本当に嬉しかったですねー。
その営業先の人とは会社を辞めた後でもお付き合いがありますし、これは中小企業ならではの特権だと思います。こういった人脈を形成できる可能性が大企業よりはあるのではないでしょうか。
僕の友人で大企業で営業してる人は、「もう何年前も前からの付き合い取引先は、正直、自分じゃなくて誰がやっても同じだと思う。そういう営業は面白くない。」って言ってました。
こういったエピソードからも中小企業では会社名よりも個人を信頼してもらえるってことが分かっていただけたと思います。
メリットその.5頑張った分評価してもらえる
大企業と違って中小企業では頑張って成果を出せば、その分評価をしてもらえます。
例えば、売上を多く上げたり、作業効率を大幅に削減できるシステムを構築したり等。
これらは会社全体の利益に直結するために評価されやすいのです。これで評価されなかったら挫けます。絶対に。
最後に中小企業のデメリット
デメリットその.1経営者との相性次第
小さな会社の場合、経営者の影響が非常に大きいです。そのため、経営者に好かれた場合、非常に仕事がしやすい環境が整うでしょう。当然良い仕事も回してもらえやすくなるし、評価も上がりやすくなります。
当然、このように私情を挟むのは決して良いこととは思えませんが、人間ですから多少なりとは仕方ないとは思っています。
相性が良ければ全然メリットにはなると思うんですが、合わなかった場合は最悪でしょう。
そういうリスクを小さな企業は秘めてると思います。
デメリットその.2超絶忙しい(可能性が高い)
社員数が20人を下回るような会社は、本当に色んな職種を経験できると書きました。
しかし、その分めちゃくちゃ忙しくなる可能性があります。
なにせ一人何役もこなすわけですからね。
僕もHP制作会社で働いていたときは、超絶に忙しかった!!
たぶん、会社から支給されていたノートPCを開かなかった日は恐らく年間で5日くらいだったと思う。
自分の仕事の回し方が下手だったというのも否めないが、それをサポートする仕組みが会社の中になかったのもこれまた事実だ。
ここらへんの話はまた別記事で書きますが、まるで仕事するために生きているような感覚に陥った時期でもありました。
このような環境かどうかは入社してみないと正直分からないが、この記事を読んでくれているあなたにはできるだけ同じ経験をしてほしくないと思うので、入社前に見分ける方法を伝授したいと思います。
- 裁量労働制か否か?
- 平均勤続年数を答えてくれるか?異常に短くはないか?
- 常に求人を出していないか?
詳しくは別記事で書きますがこの三つが揃っていた場合、気をつけたほうが良いかもしれません。
デメリットその.3給料が高くない
基本給は恐らく大企業だろうが、中小企業だろうが若いうちは大きな差がないと思います。
だけども家賃補助や交通費補助、残業代やボーナス等を加味すると手元に残る金額は圧倒的に大企業のほうが多いです。
特に、裁量労働制を採用している会社は基本的に残業代が出ません。
何時間働いても所定の時間分働いたと”みなす”ことになっているからです。
ですので、僕もHP制作会社であんだけ働いても残業代は1円も出ませんでした。
給料が高くなくてもちゃんと定時でか帰れるのか?それとも家はシャワー浴びてと寝るだけの存在になってしまうかというのは重要なことですね。
デメリットその.4大企業への転職が難しい
これは先程、大企業のメリットで書いたことと逆になります。
大企業で働いている場合、次も大企業に転職できる可能性も高いですし、中小企業に転職することも可能です。
だけども中小企業で働いている場合、大企業への転職は難しいです。
選択肢をたくさんもっておきたいのであれば大企業のほうが良いでしょう。
まとめ
大企業・中小企業それぞれに一長一短があります。
また、職に就くにあたり、自分自身の中で譲れない条件、妥協しても良い条件を明確化しておくことをオススメします。
例えば、年収は最低◯◯万とか、勤務地は東京じゃなくても関東圏ならOKとか、必ず正社員が良いとか、スキルアップできる環境が良いとか。
これらをまとめておくことで、良い就職活動や転職活動ができると思います。